尊王斥覇論

山川 日本史小辞典 改訂新版 「尊王斥覇論」の解説

尊王斥覇論
そんのうせきはろん

中国儒学における王者王道を尊び,覇者覇道を斥けるという理論。覇者である武家が700年近く政治権力を掌握した日本では,王・覇の区別が必ずしも明確ではなかったが,江戸後期,儒学思想の社会的浸透と幕府権力の弱体化にともなって尊王と斥覇とが結びつきを深め,幕末期の討幕論を随伴することになる。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android