尊王(読み)ソンノウ

デジタル大辞泉 「尊王」の意味・読み・例文・類語

そん‐のう〔‐ワウ〕【尊王/尊皇】

《「そんおう」の連声れんじょう朝廷を尊ぶこと。勤王

そん‐おう〔‐ワウ〕【尊王/尊皇】

そんのう(尊王)

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精選版 日本国語大辞典 「尊王」の意味・読み・例文・類語

そん‐のう‥ワウ【尊王・尊皇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「そんおう」の連声 ) 天子を尊ぶこと。王室・朝廷をあがめて覇者をしりぞけること。勤王。
    1. [初出の実例]「伊藤仁斎などは尊王の功はなけれども」(出典:入江杉蔵宛吉田松陰書簡‐安政六年(1859)一〇月二〇日)
    2. [その他の文献]〔史記‐太史公自序〕

そん‐おう‥ワウ【尊王・尊皇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 普通、連声で「そんのう」と発音する ) ⇒そんのう(尊王)

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普及版 字通 「尊王」の読み・字形・画数・意味

【尊王】そんおう

王室を尊ぶ。

字通「尊」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の尊王の言及

【尊王攘夷運動】より

…下級武士や少壮公卿らが主たる担い手であった。
[運動の発端]
 尊王も攘夷も,幕藩体制に本来そなわった考え方であるが,幕末に外国船の来航が多くなり,鎖国の維持が危うくなったとき,幕藩体制の秩序を再強化するための政治理論として,尊王攘夷論が登場した。その支柱となったのは,徳川斉昭や藤田東湖が唱えた後期水戸学であった。…

【時代劇映画】より

…また,松竹は,阪東妻三郎プロダクションと組んで,〈東山三十六峰静かに眠る。たちまち深き夜の静寂破る剣戟の響き……〉という活弁の名調子を生んだ志波西果監督《尊王》(1926)などをつくるとともに,《稚児の剣法》(1927)で林長二郎(長谷川一夫)を一大宣伝作戦のもとに新スターとして売り出し,それまでの荒々しい立回りとは違ったやさ型の剣と美貌によって女性の人気を集め,時代劇の新生面を開いた。林長二郎と多くコンビを組んだ監督は衣笠貞之助で,《お嬢吉三》《鬼薊(おにあざみ)》《鯉名の銀平》《沓掛時次郎》《雪之丞変化》などにおいて林長二郎を育て,その間,立回りのない実験的な時代劇《十字路》(1928)をつくった。…

※「尊王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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