小余綾の(読み)コユルギノ

デジタル大辞泉 「小余綾の」の意味・読み・例文・類語

こゆるぎ‐の【小×綾の】

[枕]歌枕の「小余綾こゆるぎの磯」から、磯と同音を有する「急ぐ」「五十いそぢ」にかかる。こよろぎの。
「―急ぎ出でてもかひなかりけり」〈拾遺・恋四〉

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精選版 日本国語大辞典 「小余綾の」の意味・読み・例文・類語

こゆるぎ‐の【小余綾の】

  1. 歌枕の「こゆるぎの磯」から、「磯(いそ)」と同音を持つ「急ぐ」「五十(いそじ)」などにかかる。こよろぎの。
    1. [初出の実例]「如何にしてけふを暮らさむこゆるぎのいそぎ出でてもかひ無かりけり〈小弐命婦〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)恋四・八五二)

こよろぎ‐の【小余綾の】

  1. こゆるぎの(小余綾━)
    1. [初出の実例]「あるじのおとど、小余綾磯(コヨロキ)のいそぎ、御かはらけ持てまいりければ」(出典幸若新曲(室町末‐近世初))

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