小回し(読み)こまわし

精選版 日本国語大辞典 「小回し」の意味・読み・例文・類語

こ‐まわし‥まはし【小回・小廻】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は接頭語 )
  2. ちょっと気がきいていて小器用であること。また、そのさま。小取り回し。
    1. [初出の実例]「其すがた下りていやしきのみならず、其用手せばくして広からず、小まはしにて、やすからず」(出典:駿台雑話(1732)四)
  3. ( 長距離を航海する大廻しに対して ) 近距離を航海すること。〔勘定所勤方心得〕
  4. 近世海運で、長距離・大量輸送にあたった大廻し船に対して、近距離輸送にあたった小型廻船の総称。一般に一五反帆・二百石積以下の荷船が多いが、明確な限界はなく、また特定の船型をいうものでもないから、弁才船・五大力・五十集(いさば)・あだて・猪牙(ちょき)(=ただし関西地方で使用するもので江戸のそれとは別物)・団平(だんべえ)など、すべてこれに該当する。小廻し船。〔船法御定並諸方聞書(1724頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む