小器用(読み)コギヨウ

デジタル大辞泉 「小器用」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎよう【小器用】

[形動][文][ナリ]《「こきよう」とも》
なんでも一応はじょうずにできるさま。小手先がきくさま。「小器用文章を書く」
少しばかり目先がきくさま。「小器用に立ち回る」
[類語]器用手まめ不器用ぶきっちょ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小器用」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎよう【小器用】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「こ」は接頭語。「こきよう」とも ) ちょっと器用なさま。なんでもひととおりはうまくこなすさま。
    1. [初出の実例]「諸事をねりてするぞ。することが調法らしう小器用なぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)
    2. 「また小奇用(コギヨウ)で、何一つ知らぬといふ事の無い代り」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

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