小妻村(読み)こづまむら

日本歴史地名大系 「小妻村」の解説

小妻村
こづまむら

[現在地名]里美村小妻

里川の上流域に位置し、南は小中こなか村。文禄四年の小物成目録(秋田県立図書館蔵)には徳田とくだ地区と合せ「小里上ノ村」とみえる。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「小妻村」とあり、同二一年の御知行割郷帳によると村の大半が松平壱岐守の知行地であった。

水戸藩では以前から伝わる鍬鍛冶を保護しその発展に努めた。古記録をもとにまとめた天保二年(一八三一)の「税法私考」に「久方が見聞録に寛永年中小妻村ニ相立他国迄売出し候処、自力ニて売兼候付、水戸、太田、石塚市場中売候者他領鍬調之儀不罷成様願出、万治元運上鍬二十具之処百弐拾具可指出願相済と、其後寛文延宝元禄享保元文延享明和中迄所々より新願出候処小妻へ相障候由ニ不相済(下略)」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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