小室三吉(読み)コムロ サンキチ

20世紀日本人名事典 「小室三吉」の解説

小室 三吉
コムロ サンキチ

明治・大正期の実業家 三井物産取締役;三井合名参事。



生年
文久3年7月9日(1863年)

没年
大正9(1920)年10月18日

出生地
江戸

学歴〔年〕
東京商法講習所(現・一橋大学)〔明治16年〕卒

経歴
明治初年英国に渡り経済学を学ぶ。12年間滞在した後、帰国。明治17年三井物産に入社香港上海ロンドンなどの海外支店長を経て、39年理事、42年取締役、三井合名参事兼任。のち監査役、三井家同族会理事を務め、大正7年退社。この他東京海上保険、大正海上保険などの重役として東京実業界に重きをなした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「小室三吉」の解説

小室三吉

没年:大正9.10.18(1920)
生年:文久3.7.9(1863.8.22)
明治大正期の実業家。共同運輸会社創立者小室信夫次男。明治5(1872)~12年ロンドン留学,16年東京商法講習所(一橋大)卒業後,三井物産入社。上海支店支配人,ロンドン支店長を経て,39年理事就任。42年株式会社改組後は取締役,監査役を歴任。この間,42年より財閥統轄機関三井合名参事も兼任。三井物産では語学力を生かし海外貿易拡大に貢献,三井合名では事務能力の才を発揮。大正7(1918)年物産辞任後は大正海上火災保険,東京海上火災保険の役員も務めた。<参考文献>実業之世界社編『財界物故傑物伝』上,三井文庫編『三井事業史』2巻・3巻上

(花井俊介)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小室三吉」の解説

小室三吉 こむろ-さんきち

1863-1920 明治-大正時代経営者
文久3年7月9日生まれ。小室信夫(しのぶ)の次男。明治17年三井物産にはいり,ロンドン支店長などをへて42年取締役。のち三井同族会理事,東京海上保険取締役などをつとめた。大正9年10月18日死去。58歳。江戸出身。商法講習所(現一橋大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「小室三吉」の解説

小室 三吉 (こむろ さんきち)

生年月日:1863年7月9日
明治時代;大正時代の実業家
1920年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android