小幡館跡(読み)おばたたてあと

日本歴史地名大系 「小幡館跡」の解説

小幡館跡
おばたたてあと

[現在地名]日立市滑川町 小幡

国道六号より東約一キロの海浜に臨む海食崖上にある。「新編常陸国誌」にその規模「方二町余」とあり、「延徳年間小野崎直通ノ居リシ所ト云」と記される。天文一四年(一五四五)額田ぬかだ(現那珂郡那珂町)城主石神いしがみ(現那珂郡東海村)城主の所領境界争論の折、直通は会瀬おうせ村の相賀あいが館に移り、そのあとに石神城主の弟小野崎左衛門が入ったが、天正一三年(一五八五)岩城氏南侵の際に敗れ去ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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