小形山村(読み)おがたやまむら

日本歴史地名大系 「小形山村」の解説

小形山村
おがたやまむら

[現在地名]都留市小形山

蛇行しながら北流する桂川の西岸段丘上に位置し、南は川茂かわも村など。北部と西部は高川たかがわ(九七五・七メートル)などの山地、東部から南部にかなりの耕地が広がる。集落の中心は村内中央の中谷なかや、その東の松葉まつば、さらに東の桂川沿いの堀之内ほりのうち(堀ノ内)はらなどで、中谷から西の小さな沢に入った古宿や大棚おおたななどにも集落がある(明治初年「村絵図」小形山自治会蔵)。元亀四年(一五七三)七月三日の小山田信茂寺領書立(長生寺文書)に「小片山」のうちとして鷹巣たかのすを載せ、中津森なかつもりのうちの地名としてみえる大峯おおみねは現在当地内の小字として残る。文禄三年(一五九四)と推測される四月二六日の大脇利正・佐久間安俊連署証文(同文書)では「大ミ禰・たかのす」が長生ちようしよう寺山内の地名としてみえ、長生寺山(高川山)の一部が小片山の範囲に含まれていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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