日照り(読み)ヒデリ

デジタル大辞泉 「日照り」の意味・読み・例文・類語

ひ‐でり【日照り/×旱】

1 日が照りつけること。特に、真夏に晴天が続き雨が降らないこと。《季 夏》「天広く湖うみ青々と―かな/東洋城」
2 あるべきもの、あって欲しいものなどが不足すること。「女―」
[類語]旱魃・渇水・晴天・晴れ・日本晴れ・快晴・好天・上天気・炎天・天気・天気晴朗・五月晴れ・梅雨晴れ・秋晴れ・晴れ間・油照り・蒸し暑い・むんむん・暑い・暑苦しい・暑さ・焼け付く・蒸す・むしむしする・いきれ・人いきれ・草いきれ・猛暑・暑気・酷暑・極暑・激暑・厳暑・炎暑・大暑・暑熱・炎熱・酷熱・熱波・温気うんき・向暑・残暑・焦熱・極熱・灼熱しゃくねつ・むっと・熱気・蒸れる・火照ほてる・暑中・日盛り・かんかん照り・じっとり・じとじと・じめつく・うだる・湿潤・多湿

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精選版 日本国語大辞典 「日照り」の意味・読み・例文・類語

ひ‐でり【日照・旱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 日が照ること。連日雨がなく日の照りつけること。長く雨が降らず、水が涸(か)れること。旱魃(かんばつ)。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「春より夏に至るまでに、旱(ヒテリ)す」(出典:日本書紀(720)推古三六年四月(岩崎本室町時代訓))
    2. 「或は春・夏ひでり、或は秋、大風・洪水など、よからぬ事どもうち続きて」(出典:方丈記(1212))
  3. ② あるべき物もしくはあってほしいものが不足すること。特に、相手となる異性に恵まれないこと。→男日照り・女日照り。
    1. [初出の実例]「当時くゎしゃがたのひでりにて外に類なくくらべてみべき芸者もなしとかや」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)熊本文右衛門)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「日照り」の意味・わかりやすい解説

日照り
ひでり

連日雨が降らずに日が照りつけること。これが干魃(かんばつ)として問題になるのは、その地域の平均の気候と比べたとき大きな偏りがある場合で、砂漠地帯では連日日照りが続いても、とくに問題にならない。日本には古来「日照りに不作なし」という諺(ことわざ)があり、これは稲作では雪解け水なども期待できるから、多照の年はむしろ米の豊作になることが多いことをいったものである。

[根本順吉]

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世界大百科事典(旧版)内の日照りの言及

【干ばつ(旱魃)】より

…自然災害の中には,暴風雨や竜巻などで短時間に破壊的災害をもたらすものと,干ばつのように1ヵ月から長い時は数ヵ月に及ぶ長期の異常気象によって災害が起こるものとがある。干ばつは日照りともいわれ農業災害を起こす重要な原因であったが,近年は水利灌漑施設の発達によって日本では農業被害は減少し〈ひでりに不作なし〉とまでいわれるようになった。一方,人口の増加にしたがって飲料・工業用水不足の問題が深刻化して,渇水と呼ぶことが多くなってきた。…

※「日照り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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