小方竈(読み)おがたかま

日本歴史地名大系 「小方竈」の解説

小方竈
おがたかま

[現在地名]南島町小方竈

方座ほうざ浦の最奥部に位置し、小方川の下流域に川に沿って細長く形成された竈集落。南島八ヶ竈の一つ。東は方座浦、北は村山むらやま村、西へは標高一二五メートルの小方峠を経て栃木とちのき竈に至る熊野街道が通る。文禄三年(一五九四)一一月二八日の竈方庄屋年寄連署山わけ証文(竈方文書)によると、小方竈の境界は「一、四ケ所小方かま あしこり寺倉もみをかゞはな迄、東はつかまより、さだがはなまで」とある。慶長二年(一五九七)の竈方庄屋年寄連署山わけ証文(同文書)によれば「一、小方かまは、東の方は、つかまよりさだかはな迄、南は、あしこり寺倉もみはをがゝはな迄 小方かま之分 庄屋源左衛門」となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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