日本歴史地名大系 「南島町」の解説 南島町なんとうちよう 三重県:度会郡南島町面積:一三四・七四平方キロ郡の西南端にあたる。東は南勢(なんせい)町、北は度会町・大宮(おおみや)町、西は紀勢(きせい)町、南は熊野灘に面する。町域はほとんど紀伊山地に属する山地で、山々が熊野灘に没する海岸線は典型的なリアス海岸の様相を示す。海岸線の延長は九〇キロ余に及ぶ。三方を囲む山地は、東方から標高三一〇・八メートルの局(つぼね)ヶ頂(ちよう)、能見坂(のみざか)、七八四・四メートルの釈迦(しやか)岳、五四六・一メートルの大河内(おおこうち)山、五五五・八メートルの有地(あるじ)山、五〇二・九メートルの姫越(ひめご)山と高山ではないがいずれも南側斜面は険しい。伊勢平野へ出るためには峠越えの交通路が開かれたが、近年までほとんど海上を利用していたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報