小日向第六天前町
こびなただいろくてんまえまち
[現在地名]文京区小日向一丁目
荒木坂を挟んで小石川称名寺門前の東に位置する年貢町屋。荒木坂下を東に折れて、神田上水北岸を進み、先手組屋敷に突き当る道の北側を占める。北は武家地、神田上水を隔てて南は持組屋敷。町名は神田上水の向土手に祀られる第六天社(のち高木神社)に由来。かつては小日向村のうちで、承応二年(一六五三)頃には神田上水掘割の際の土取場跡であったと思われ、のち百姓町屋となり、正徳三年(一七一三)町奉行支配になった。町内は東西が南の方で九間、北の方で一八間、南北が東の方で二〇間、西の方で二五間(御府内備考)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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