下水(読み)ゲスイ

デジタル大辞泉の解説

げ‐すい【下水】

住宅の台所・風呂場や、工場などから流れ出る汚れた水。⇔上水
下水を流す下水道下水管

した‐みず〔‐みづ〕【下水】

物の陰や下を流れる水。
「岩間とぢし氷も今朝はとけそめて苔の―道もとむらむ」〈新古今・春上〉
漢字の脚の一。「」などの「氺」の称。

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大辞林 第三版の解説

げすい【下水】

家庭や工場から捨てられる汚水や廃水および雨水。 ⇔ 上水
下水を流し去る設備。下水道。

したみず【下水】

物の下を流れて行く水。内々に心に思うことのたとえにも用いる。下行く水。 「汲みて知る人もあらなむ夏山の木の-は草がくれつつ/後拾遺 恋一
漢字の脚の一。「泰」「暴」などの「⺢」の部分。

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精選版 日本国語大辞典の解説

げ‐すい【下水】

〘名〙
台所風呂場などから流れる水や、よごれた雨水。また、工場などの排水をもいう。⇔上水。〔運歩色葉(1548)〕
② ①を流すように作ったみぞ。または、暗渠(あんきょ)。下水道。⇔上水
※正宝事録‐慶安元年(1648)二月二一日「下水并表之みぞ滞なき様に所々に而こみをさらへ上け可申候」
③ 茶の道具で、茶碗を洗った水などを入れておくもの。また、その中の水。水こぼし。建水。〔大乗院寺社雑事記‐文明七年(1475)一一月二四日・維摩会講師方条々〕
④ 月経をいう俗語。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

した‐みず ‥みづ【下水】

〘名〙
物陰を流れる水。表面にあらわれないで物の下を流れる水。和歌などで、多く、ひそかに心に思うことの比喩として用いる。
※後拾遺(1086)恋一・六〇五「木葉散る山の下水うづもれて流れもやらぬものをこそ思へ〈叡覚〉」
千載(1187)春上・二「みむろ山谷にや春の立ぬらん雪の下水岩たたくなり〈源国信〉」
② 漢字の脚の一つ。「泰」「暴」などの「氺」の部分をいう。この脚をもつ字の大部分は、字典水部に属する。

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世界大百科事典内の下水の言及

【河川汚濁】より

…飲料水に,異臭味,色がつくなどがもっとも軽い被害であるが,ひどいときには健康被害に及び,水源の放棄に至る例も少なくない。飲料水による健康被害としてよく知られているものはコレラなどの水系伝染病(原因は下水中の屎尿),イタイイタイ病(鉱山排水により河川水が汚染され,さらに井戸水が汚染された),カシン=ベック病などがある。また浄水過程で殺菌のために加えられる塩素によって,発癌物質であるトリハロメタン等の生成も大きな問題となっている。…

【下水道】より

…人間の生活と生産活動に起因して生ずる汚水,すなわち家庭の台所や風呂場などからの雑排水,水洗便所排水,工場・事業場(学校,官庁,病院,駅,オフィス,公共施設など)からの排水および降雨,降雪によって流出する雨水,融雪水を総称して下水といい,下水を排除するための管路などの構造物,中継ポンプ場,処理施設などを総称して下水道と呼ぶ。下水道は,最終的には下水を安全な形で海や川などの公共水域に排出して水質環境の保全を図るものであり,したがって灌漑排水施設や屎尿(しによう)浄化槽は含まれない。…

※「下水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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