小本街道(読み)おもとかいどう

日本歴史地名大系 「小本街道」の解説

小本街道
おもとかいどう

盛岡と閉伊沿岸の小本村(現岩泉町)を結ぶ道。盛岡御弓おゆみ町枡形から米内よない(現盛岡市)藪川やぶかわ(現岩手郡玉山村)を通り、早坂はやさか(標高九一六メートル)を越えかど村・袰綿ほろわた村・岩泉いわいずみ(現岩泉町)を経て小本村に至る。岩泉村からは安家あつか(現同上)上戸鎖かみとくさり村・下戸鎖村(現久慈市)を通って野田のだ代官所所在地の宇部うべ(現同上)に至る野田街道が分岐している。野田街道は宇部道とも称した。小本街道の開設は古く、正保四年(一六四七)の南部領道程記(盛岡市中央公民館蔵)に「盛岡より閉伊郡浅内迄十里半、此間川壱ツ、坂壱ツ、浅内より小本迄六里、此間川四つ」とあり、ただし里程は大道で一里を四二町とすると記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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