小松倉鉱山(読み)おたるまつくらこうざん

日本歴史地名大系 「小松倉鉱山」の解説

松倉鉱山
おたるまつくらこうざん

小樽市と赤井川あかいがわ村の境にある松倉岩の南側にあった鉱山。事務所は天狗山てんぐやまに置かれた。重晶石を採掘。昭和七年(一九三二)近藤松太郎が金銀銅を目当てに探鉱。のち山際某が重晶石の存在に着目、同一〇年頃に操業を開始。鉱業権は堺化学工業株式会社(大阪府堺市)と戸部佶・田村精太の三者で、経営は同社が当たった。当時日本ではバリウム源の重晶石を朝鮮半島に求めていたが、太平洋戦争の激化に伴い当山が重晶石鉱の供給地となった。第二次世界大戦後は休山であったが、同二二年再開。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android