索道(読み)サクドウ(その他表記)cableway; ropeway

デジタル大辞泉 「索道」の意味・読み・例文・類語

さく‐どう〔‐ダウ〕【索道】

《「架空索道」の略》ロープウエーの法令上の呼び名。

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精選版 日本国語大辞典 「索道」の意味・読み・例文・類語

さく‐どう‥ダウ【索道】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「架空索道」の略 ) 空中にかけわたした鋼製などのロープに運搬器をつるして、人や貨物を運ぶ設備。ロープウエー。
    1. [初出の実例]「此那(こんな)ところから、索道が見えようとは」(出典:禰宜様宮田(1917)〈宮本百合子〉六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「索道」の意味・わかりやすい解説

索道
さくどう
cableway; ropeway

空中に鋼索を架設し,これに搬器をかけ,動力か搬器の重量を利用して運転,旅客や貨物を運ぶ装置。鋼索は急な斜面山頂山麓山間の谷間に張り渡して輸送を行う。法規上,閉鎖式搬器 (扉のある箱形のもの) で人や物を運ぶ普通索道と,椅子式搬器 (開放された座席) で人を運ぶ特殊索道,貨物だけを運ぶ貨物索道に分類され,さらに特殊索道は甲種 (乙種丙種以外) ,乙種 (スキーリフト) ,丙種 (スキーやそりを積雪上に滑走させて運送するもの) に区別している。運転方式には単走式と交走式 (つるべ式) と循環式がある。単走式は貨物の自重を利用して支索を走らせる貨物索道で,交走式は2つの搬器を,山頂と山麓に交互往復させる。循環式は一定間隔で,一方向に連続して搬器を送り出す。また構造上,鋼索の支索と引索の本数によって,単線式,復線式,三線式,四線式がある。索道の建設などについては,索道規則 (昭和 22年運輸省令 34号) で規定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の索道の言及

【民営鉄道】より

…いずれも運賃その他一定の事項については認可が必要とされる。なお,一般の旅客,貨物の運送を目的としない専用鉄道については,鉄道事業法によって専用鉄道とされ,一定の技術上の基準に従うことが求められており,またロープウェーやスキーリフトについては,やはり鉄道事業法に基づく索道として規制されている。このほか,運送関係の規程を定めた鉄道営業法があり,また鉄道財団の成立とそれを目的にした抵当権設定の手続を定めた鉄道抵当法や,鉄道に対する助成,補償等の規程を盛りこんだ鉄道軌道整備法がある。…

※「索道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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