朝日日本歴史人物事典 「小松彰」の解説
小松彰
生年:天保13.3.9(1842.4.19)
明治前期の官僚,のち実業家として活躍。松本藩(長野県)藩士。幼名は金八,左右輔。藩校崇教館に学び,上京後は塩谷宕陰や佐久間象山に師事する。新政府にあっては,倉敷県(岡山県)判事,文部大丞,豊岡県(兵庫県,京都府)県令などを歴任。明治15(1882)年以降,実業界に転じ,東京株式取引所初代頭取となる。維新期には貢士選出に当たるなど,広い視野を持った論客として信望を得た。
(笠原英彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報