小枕村(読み)こまくらむら

日本歴史地名大系 「小枕村」の解説

小枕村
こまくらむら

[現在地名]篠山市小枕

野中のなか村の南に位置し、南部に三国みくにヶ岳があり、大川(篠山川)支流の小枕川が北流する。初めかつ村と称したと伝え、中世には駒鞍郷などとみえる。建久四年(一一九三)八月五日の官宣旨(鳥居大路家文書)によれば、私市きさいち庄をめぐる相論のなかで、永暦元年(一一六〇)一〇月駒鞍郷は私市庄と建替えられ、斎院御祈料が免除されたという。応永三一年(一四二四)の丹波国篠村八幡宮造営段銭京済分注文(醍醐寺文書)には「駒鞍保 二十七町三段四十代 分銭二十一貫九百四文」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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