朝日日本歴史人物事典 「小林如泥」の解説
小林如泥
生年:宝暦3(1753)
江戸後期の木彫・木工家。歴代が出雲松江藩主松平家に大工方として仕えた。小林安左衛門の子。松江大工町生まれ。幼名は甚八,通称を(2代)安左衛門,剃髪ののちは如泥と号した。37歳のときに大工並,44歳のときに10石3人扶持御細工人・奥納戸御好御用係となった。大名茶人として著名な藩主松平不昧(治郷)の愛顧を受けて江戸でも御用を務めた。酒を大いに好み,常に酔って泥の如し,そのために如泥の号を賜ったという。指物,木彫にすぐれ,曲物は継ぎ目がわからないほどだったという。<参考文献>上野富太郎・野津静一郎編『松江市史』
(小池富雄)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報