何だ(読み)ナンダ

デジタル大辞泉の解説

なん‐だ【何だ】

[連語]《「だ」は断定の助動詞》
疑問を表す。「あの音は何だ」「それが何だというんだ」
直接言うのがはばかられたり、適当な言い方が見つからなかったりする場合に、代わりに用いる語。「自分で言うのも何だが、僕ならできる」「つまりは、何だ、もうやめたいということか」
感動詞的に用いて、意外なことにあきれたり、がっかりしたりする気持ちを表す。「何だまだ終わらないのか」「何だ君か」
話題にする事柄がたいしたことではないという意を表す。「地位が何だ、金が何だ」「何だ、こんな傷ぐらいで大騒ぎするな」

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精選版 日本国語大辞典の解説

あん‐だ【何だ】

〘連語〙 (「なんだ」の変化した語)
① なんであるか、なんでもない、少しも気にかけることはない、恐れることはないの気持で用いる。
※評判記・野郎虫(1660)「学文のために、のぼりつどへるあんだ坊主(ばうず)共は」
② なんであるか。疑問の意を表わす。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「そもそも真桑瓜とかけては、俵藤太秀郷と解(とき)まする。其心はあんだんべ」

なん‐・だ【何だ】

[1] 〘連語〙 (「なん(何)」に断定の助動詞「だ」が付いたもの。→なん(何)です)
① 事物・事態・目的・動機などの不明なさまを表わす。
※洒落本・遊子方言(1770)発端「折大夫といふはなんだ」
② 直接言うのがはばかられたり、適当な言い方がみつからなかったりする時などに漠然と言うのに用いる。
※歌舞伎・幼稚子敵討(1753)口明「『ああ、これこれ、そりゃ何の事でござる』『ええ、是は何でござる』」
③ 問題とするに値しない、という判断を表わす。大したことではない。
※都会の憂鬱(1923)〈佐藤春夫〉「こんなものが何だと自分を叱りながら」
[2] 〘感動〙
① 相手の言語・行動をとがめ、またはそれに反発する気持を表わすことば。→なん(何)です
※滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)四「なんだこいつ、ぶちはなすぞ」
② 予想外の事態に対して、驚きの気持を表わすことば。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「ナンダ為金(なりきん)か。おきゃアがれ」
③ それと指示すべき判断・意志がうまく言えない時、または、ためらいながら言う時に発することば。ええとつまり。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「待て待て、指でしれらア、ナンダ。小指に藤の丸の膏薬を張居る奴だナ」

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