小林 重三(読み)コバヤシ シゲカズ

20世紀日本人名事典 「小林 重三」の解説

小林 重三
コバヤシ シゲカズ

明治〜昭和期の鳥類画家



生年
明治20(1887)年

没年
昭和50(1975)年

出生地
福岡県小倉市(現・北九州市)

出身地
三重県

経歴
明治40年から4年間、滋賀県立農事試験場で農作物昆虫を描く仕事に従事。その間に本格的に水彩画を学ぶ。44年松平頼孝子爵の招きで上京。以後、鳥類図鑑の標本画を専門に描き続けた。現代日本の鳥類・動物標本画の草分けといわれ、日本の3大図鑑とされる黒田長礼「鳥類原色大図説」、山階芳麿「日本の鳥類と其生態」、清棲幸保「日本鳥類大図鑑」に鳥類の作品を描いた。昭和47年日本鳥学会名誉会員。平成4年明治末期、滋賀県大津市に住んでいた時の習作が藤沢市の遺族宅で発見された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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