日本歴史地名大系 「小津賀村」の解説 小津賀村こつかむら 高知県:中村市小津賀村[現在地名]中村市古津賀(こつか)観音寺(かんのんじ)村の南、後(うしろ)川左岸、中村街道に沿った村。古津賀・小塚・古塚とも書き、のち古津賀の表記が定着。地名は嘉禎三年(一二三七)一〇月一八日付法橋某田地寄進状(「蠧簡集」所収金剛福寺文書)に「小塚村内大坪田壱町」とみえる。この寄進状は法橋なる者が、幡多(はた)御庄本郷内にある香山(こうさん)寺に「右当寺者観世音利生之道場御庄中無双之霊地也」として田三町を寄進した時のもの。他の二町は「早代内長田壱町」「中津町田壱町」であるが、その所在地は明らかでない。下って弘安四年(一二八一)五月日付前摂政鷹司兼平家政所下文案(同文書)に金剛福(こんごうふく)寺(現土佐清水市)領六町と並んで記される香山寺領五町四反二〇代のなかに「中村内小塚大坪壱丁」がみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by