日本歴史地名大系 「小生川村」の解説 小生川村おぶかわむら 栃木県:足利市小生川村[現在地名]足利市福富町(ふくとみちよう)渡良瀬川南岸に位置し、対岸は常見(つねみ)村、西は塩島(しおじま)村。南端を例幣使街道が通る。正平七年(一三五二)二月六日の足利尊氏下文(高文書)に足利庄内「生河郷」とみえ、尊氏の被官高師業に宛行われている。生河(おぶかわ)郷は中世における当村の郷名であろう。文和二年(一三五三)一二月一二日には、足利幕府執事仁木頼章領となっていた同郷などに対する大平修理亮らの乱妨を停止するよう小俣尊光に命ぜられている(「関東公方足利基氏御判御教書」鶏足寺文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報