事典 日本の地域ブランド・名産品 「小田原漆器」の解説
小田原漆器[漆工]
おだわらしっき
小田原市で製作されている。室町時代中期に、箱根山系の豊富な木材を使った挽物の器に、漆を塗ったのが始まりという。その後、漆器職人を小田原城下に招いたことで、彩漆塗の技法が始められた。江戸時代には盆・椀などの実用的な漆器として技術が確立。使用される素材は、丈夫な良材である欅。ろくろ挽きで形成した後、生漆を手早く摺り込む摺り漆塗という独特の技法を用いる。1984(昭和59)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報