小禄村(読み)うるくむら

日本歴史地名大系 「小禄村」の解説

小禄村
うるくむら

[現在地名]那覇市小禄おろく・小禄一丁目・鏡原町きようはらちよう

小禄うるく間切の中心村(同村)であるが、間切の北東端に位置する。東は豊見城とうみぐすく間切豊見城とうみぐすく(現豊見城市)、北はまん湖に臨む。嘉靖三三年(一五五四)建立の「やらさもりくすくの碑」(裏)に「おろくの大やくもい」とみえる。絵図郷村帳では真和志まーじ間切に村名がみえる。琉球国高究帳でも同様で、高頭二〇四石余、うち田一二八石余・畠七五石余。尚貞王五年(一六七三)小禄間切新設に伴い分離された(球陽)。番所が設置され間切行政を管掌した。「球陽」尚穆王四二年(一七九三)条によれば居民は八二〇余人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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