小股掬(読み)こまたすくい

精選版 日本国語大辞典 「小股掬」の意味・読み・例文・類語

こまた‐すくい‥すくひ【小股掬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲のきまり手の一つ。出し投げを打った後などに、相手が前に出した足の膝(ひざ)関節あたりを、内側から片手ですくい上げて倒す技(わざ)
  3. レスリングの返し固め技の一つ。相手の片足をすくい、自分のからだを軸にして後ろにそり倒し、残った足に片足をからませて体固めにする技。
  4. 他人油断やすきに乗じて自分の利益をはかること。また、その人。
    1. [初出の実例]「裏の裏行く政右衛門、小股掬ひを出し抜きしは」(出典:歌舞伎・日本晴伊賀報讐(実録伊賀越)(1880)大詰)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android