小腸大腸炎(読み)しょうちょうだいちょうえん(その他表記)enterocolitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小腸大腸炎」の意味・わかりやすい解説

小腸大腸炎
しょうちょうだいちょうえん
enterocolitis

腸の炎症性疾患は部位によってかなり臨床像が異なるが,小腸炎と大腸炎を完全に分離できることは少いので,この名称が用いられる。急性症と慢性症とに分けられる。原因は細菌感染,食中毒,寒冷や暑熱などである。急性小腸大腸炎の多くは胃で始り,急激な倦怠感,食欲不振,吐き気,嘔吐腹痛下痢などの症状が出る。慢性小腸大腸炎はいわゆる慢性下痢で,消化器疾患のなかで最も多いものである。治療には安静,食餌療法のほか,抗生物質,防腐剤吸着剤止痢剤などを適宜与える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android