小腸大腸炎(読み)しょうちょうだいちょうえん(英語表記)enterocolitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小腸大腸炎」の意味・わかりやすい解説

小腸大腸炎
しょうちょうだいちょうえん
enterocolitis

腸の炎症性疾患は部位によってかなり臨床像が異なるが,小腸炎と大腸炎を完全に分離できることは少いので,この名称が用いられる。急性症と慢性症とに分けられる。原因は細菌感染,食中毒,寒冷や暑熱などである。急性小腸大腸炎の多くは胃で始り,急激な倦怠感,食欲不振,吐き気,嘔吐腹痛下痢などの症状が出る。慢性小腸大腸炎はいわゆる慢性下痢で,消化器疾患のなかで最も多いものである。治療には安静,食餌療法のほか,抗生物質,防腐剤吸着剤止痢剤などを適宜与える。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android