小菅知淵(読み)こすげ ともひろ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小菅知淵」の解説

小菅知淵 こすげ-ともひろ

1832-1888 幕末-明治時代の武士,軍人
天保(てんぽう)3年生まれ。幕府講武所でフランス式の軍事教育をうけ,慶応4年日本ではじめて工兵隊を編制。戊辰(ぼしん)戦争では会津,箱館などで新政府軍とたたかった。維新後は陸軍省にはいって工兵大佐となり,陸地測量部長をつとめた。明治21年12月18日死去。57歳。本姓は関。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小菅知淵の言及

【地図】より

…一方,地理局は,その後観象編暦事務,地誌編纂および地図調製を文部省に移管し,気象業務を中央気象台として独立させて,91年8月には廃止となった。 陸地測量部における全国の基本図作成事業は,初代部長小菅知淵の指導の下で,当初全国を2万分の1地形図で,また要塞地域や都市地域を5000分の1ないし1万分の1地形図で覆う方針で開始されたが,経費や所要年月の関係から,1890年,基本図の縮尺を5万分の1と改め,95年ころから本格的に事業を進め,1924年に全国約37万7000km2の測量を完了している。この間2万5000分の1地形図(1910年ころ開始),1万分の1地形図(1892年ころ開始)などの測量も,一部主要地域について作成されたが,あまり進展することなく,陸地測量部の事業は外地の5万分の1測量などに重点が置かれた。…

※「小菅知淵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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