小郡山村
こごりやまむら
[現在地名]高畠町小郡山
安久津村の南、高畑村から稲子峠(現鳩峰峠)に至る街道沿いの村。地名や環状石籬の存在などから、古代の置賜郡家跡に比定する説がある。環状石籬は東西・南北それぞれ二三・七メートル、二〇・九メートル、古くから蛇壇とよばれ、中央の壇にはかつて伊豆神社が祀られていた(伊豆神社は現在安久津八幡神社に合祀)。安久津八幡神社の大永八年(一五二八)八月一六日付例祭物取収并支払帳写(安久津八幡神社文書)によれば、同社祭礼にあたって小郡山の修理惣殿・丹波殿がそれぞれ六〇文を奉納している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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