日本歴史地名大系 「小鮎川」の解説 小鮎川こあゆがわ 神奈川県:厚木市小鮎川水源は七沢(ななさわ)西方山中より湧出し、煤(すす)ヶ谷(や)(現愛甲郡清川村)に至り東流して飯山(いいやま)に至る。さらに厚木の北方で中津(なかつ)川と合流し相模川に流入する。水路一九・五キロ余、流域に沖積地を形成し、江戸時代には飯山・及川(おいがわ)・林(はやし)・妻田(つまだ)・厚木の五ヵ村で用水として利用していた。文化四年(一八〇七)水車による鮎漁妨害訴訟で、飯山村と煤ヶ谷村が取決めをした。これによると、飯山村側は一年じゅう水車稼が認められ、煤ヶ谷村側は飯山村地内の字向堰(むこうぜき)まで鮎漁ができることに決まった(同年一一月「飯山村・煤ヶ谷村鮎猟妨害訴訟一件済口証文」県史九)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by