少々(読み)しょうしょう

精選版 日本国語大辞典 「少々」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しょうセウセウ【少少・小小】

  1. 〘 名詞 〙 ( 漢語「少」を二つ重ねたもの )
  2. 数量程度がわずかなこと。副詞的にも用いる。わずか。少しばかり。ちょっと。
    1. [初出の実例]「せうせうの琴の音聞かんよりもめでたかりし物かな」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
    2. 「重盛が身にかはり、命にかはらんと契たる侍共少々候らん」(出典:平家物語(13C前)二)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐度尚伝〕
  3. なみなみであること。普通。なまなか。
    1. [初出の実例]「司召(つかさめし)にせうせうの司得て侍らんは」(出典枕草子(10C終)八二)
    2. 「せうせうの殿上人に劣るまじと宣へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蛍)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android