尸羅村(読み)くじらむら

日本歴史地名大系 「尸羅村」の解説

尸羅村
くじらむら

[現在地名]御所市大字櫛羅くじら

葛城山(戒那山)東麓、安位あに川の扇状地に位置する。東は御所町、西は河内国に対する。

クジラの地名については、中近世文書に拘尸羅(至徳元年長川流鏑馬日記)、具尸羅(春日神社文書)、倶志羅・倶尸良(経覚私要鈔)、倶尸羅(暦応二年安養寺大般若経奥書)と表記され、氏名の場合に久進良(国民郷士記)とも書いた。一名、千坊せんぼう(不動寺縁起、戒那千坊にちなむ)。文久三年(一八六三)八月、新庄藩主永井信濃守直幹が櫛羅の雅字に改めたという。起源についてはくずれ(急斜面)説、葛原くずはら説・奇邑くしむら説などがある。

和名抄」葛上郡の上鳧かみつかも郷・日置ひおき郷にあたるとされ、鴨山口かもやまぐち神社付近は鴨都波かもつわ神社(現御所宮前町)下津賀茂しもつかもに対する上津賀茂に該当する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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