尻切蜻蛉(読み)しりきれとんぼ

精選版 日本国語大辞典 「尻切蜻蛉」の意味・読み・例文・類語

しりきれ‐とんぼ【尻切蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 後ろの部分が無いこと。始めがあって終わりがないこと。物事が中絶すること。また、長続きしない人をあざけっていう語。中途半端。しりきりとんぼ。しりきりとんび。しりきれとんび。
    1. [初出の実例]「幸田露伴の『天打つ波』と云ふ長篇小説、これは尻切れ蜻蛉で終ったが、大変な人気だった」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治時代の学生生活)

しりきり‐とんぼ【尻切蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりきりとんぼう」とも ) =しりきれとんぼ(尻切蜻蛉)
    1. [初出の実例]「女郎屋のひゃうし木は、〈略〉カカカカチとはうたず、しりきりとんぼにうつなり、左のごとし カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ」(出典:洒落本・取組手鑑(1793))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android