尻切蜻蛉(読み)しりきれとんぼ

精選版 日本国語大辞典 「尻切蜻蛉」の意味・読み・例文・類語

しりきれ‐とんぼ【尻切蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 後ろの部分が無いこと。始めがあって終わりがないこと。物事が中絶すること。また、長続きしない人をあざけっていう語。中途半端。しりきりとんぼ。しりきりとんび。しりきれとんび。
    1. [初出の実例]「幸田露伴の『天打つ波』と云ふ長篇小説、これは尻切れ蜻蛉で終ったが、大変な人気だった」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治時代の学生生活)

しりきり‐とんぼ【尻切蜻蛉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりきりとんぼう」とも ) =しりきれとんぼ(尻切蜻蛉)
    1. [初出の実例]「女郎屋のひゃうし木は、〈略〉カカカカチとはうたず、しりきりとんぼにうつなり、左のごとし カ、カ、カ、カ、カ、カ、カ」(出典:洒落本・取組手鑑(1793))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む