尻払ひ(読み)シッパライ

デジタル大辞泉 「尻払ひ」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ぱらい〔‐ぱらひ〕【尻払ひ/後払ひ】

《「しりはらい」の音変化》退却のとき、最後尾で敵を防ぐこと。また、その部隊。しんがり。あとおさえ。
仰せに従ひ立ち退き申さん、御―願ひあぐる」〈浄・忠臣蔵

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精選版 日本国語大辞典 「尻払ひ」の意味・読み・例文・類語

しっ‐ぱらい‥ぱらひ【尻払・後払】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりはらい」の変化した語 ) 退却などの時、軍の最後列位置して敵を防ぐこと。また、その部隊。また転じて、位置、序列などの最後のもの。しんがり。しずはらい。
    1. [初出の実例]「殿はしっはらい也」(出典:応永本論語抄(1420)雍也第六)

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