尾国村(読み)おくにむら

日本歴史地名大系 「尾国村」の解説

尾国村
おくにむら

[現在地名]平生町大字尾国

熊毛半島の先端にそびえる皇座おうざ山の北西麓に位置する。南は室津むろつ(現上関町)、北は小郡おぐに村に接し、西方海上に佐郷さごう島を望む。村内の大半は丘陵地。上関宰判に属す。

村名は寛永三年(一六二六)の熊野帳に尾国、「地下上申」に尾国村と記される。「地下上申」では総石高二八七石一斗余ですべて蔵入。総家数五〇軒、うち本百姓二九軒、総人口二五一人。村内の小名にうらはま大久保おおくぼがある。村には庄屋一名、畔頭一名がいた。「注進案」によれば、総田畠町数四二町四反余、総石高三五八石七斗余で、ほとんどが蔵入。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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