平生町(読み)ひらおちよう

日本歴史地名大系 「平生町」の解説

平生町
ひらおちよう

面積:三四・一六平方キロ

熊毛半島の西側に位置し、東・北は柳井市、北西田布施たぶせ川を挟んで田布施町と接する。西側は海に面し、西海上にうま(田布施町)佐合さごう島、なが(上関町)を望む。東側は熊毛半島の山稜が続き大星おおぼし(四三八メートル)皇座おうざ(五二六・七メートル)がそびえる。総じて平生町南部はこれら山麓にあたり、丘陵地が多い。北部は低地帯で田布施川・大内おおうち川・くま川が貫流して水田が広がり、穀倉地帯を形成する。主要道路は町の北部を北東から南西に向かって国道一八八号が通り、熊毛半島の西海岸に沿って県道が通る。

平生町
ひらおまち

[現在地名]松阪市平生町・五十鈴いすず

伊勢参宮街道はみなと町を通過して当町に至り、次いで愛宕あたご川を渡る。「権輿雑集」に「天正十六子年飯高郡平生より移、丁役弐歩五厘、当町に旅宿屋多し、三月中旬を以、伊勢参宮旅人往来の最中とす、(中略)但シ近年は当町より川井町ニ旅宿屋多し」とみえる。天正一六年(一五八八)の松坂建設とともに飯高いいたか郡平生より移住し、平生町が成立したとある。平生(近世は大平尾村・町平尾村)中世の参宮古道に沿い、まつしま城下に隣接して栄えたといわれ、松ヶ島を松坂に移すに及んで平生もまた移されたものであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平生町」の意味・わかりやすい解説

平生〔町〕
ひらお

山口県南東部,周防灘に面する町。佐合島を含む。 1903年町制。 55年大野曽根佐賀の3村と合体室津半島の基部に位置する。かつては製塩業が盛んであった。米作とミカン栽培,漁業が行われ,いりこを産する。佐賀には県下最大の前方後円墳白鳥古墳岩田遺跡がある。佐合島は瀬戸内海国立公園に属する。北部を国道 188号線が通る。面積 34.59km2人口 1万1914(2020)。

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