尾長島村(読み)おながしまむら

日本歴史地名大系 「尾長島村」の解説

尾長島村
おながしまむら

[現在地名]川西町尾長島

鬼面おもの川左岸にあり、北は下平柳しもひらやなぎ村、東対岸は小其塚おそのづか(現高畠町)、西は堀金ほりがね村。永正一〇年(一五一三)六月二六日伊達稙宗は「浜田淡路方自り買地上長井女島郷内」などを湯村助十郎に安堵している(伊達正統世次考)。天文七年(一五三八)の段銭古帳では「五十八貫仁百廿五文 おなかしま」とあり、このうち一〇貫一〇〇文は庶子方である。同二二年の晴宗公采地下賜録では、「おなか嶋くりやうのとをり」が高成田大学助に、「まへかうや」「下嶋在家」が草刈因幡守に、「ひのくちさかミ分、大やち」が大津新発意・同源三娘に与えられ、「くま野御神領」が熊野別当に再寄進され、高成田大学助より購入した「南の在家の内、西たか川、東たか川の間、五百かり、又五百かり、中四百かり、杉のさき三百かり、居やしき一間」が樋口十郎右衛門に安堵されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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