居延(読み)きょえん

精選版 日本国語大辞典 「居延」の意味・読み・例文・類語

きょえん【居延】

[一] 中国の漢代、現在の内蒙古自治区エジン(額済納旗)に置かれた県。
[二] 漢の武帝のとき、匈奴に対する最前線として、甘粛省酒泉から張掖にかけて築かれた城の名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「居延」の解説

居延(きょえん)
Juyan

中国内蒙古自治区のエチナ川東方の地名。漢代には,匈奴(きょうど)に対する前衛基地として居延都尉府が設けられた。1930~31年および1973~74年にここから発見された木簡(もっかん)居延漢簡と呼ばれ,漢代史研究の重要史料。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android