居立つ(読み)イタツ

デジタル大辞泉 「居立つ」の意味・読み・例文・類語

い‐た・つ〔ゐ‐〕【居立つ】

[動タ四]立ったり座ったりする。じっとしていられないようす、また熱心に世話をするようすにいう。
太政大臣おほきおとど―・ちて、いかめしく細かに物の清ら儀式をつくし」〈若菜

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関連語 自動詞 出典 実例

精選版 日本国語大辞典 「居立つ」の意味・読み・例文・類語

い‐た・つゐ‥【居立】

  1. 〘 自動詞 タ行四段活用 〙
  2. 立ったりすわったりする。気にかかってじっとしていられないさまや、熱心に世話をするさまにいう。
    1. [初出の実例]「さる人の、心にいれてゐたちてし給ける事なれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)
  3. ( 「いだつ」とも ) 能楽で、片膝を立ててすわる下居(したい)の型から、かかとをあげ、つま先立ってやや中腰になる。

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