居開帳(読み)いがいちょう

精選版 日本国語大辞典 「居開帳」の意味・読み・例文・類語

い‐がいちょう ゐガイチャウ【居開帳】

〘名〙 本尊他所へ出さないで、その寺で信者に見せ、礼拝を許すこと。⇔出開帳。《季・春》
※禁令考‐前集・第五・巻四二・享和二年(1802)「居開帳差免度儀 御書面、御知行常光院居開帳願之儀」

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デジタル大辞泉 「居開帳」の意味・読み・例文・類語

い‐がいちょう〔ゐガイチヤウ〕【居開帳】

本尊をその寺で開帳すること。→出開帳でがいちょう

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世界大百科事典(旧版)内の居開帳の言及

【開帳】より

…開帳の開催期間は60日間が普通だったが,これより短期のものも,日延べをして80~100日に及ぶものもあった。有名寺社の場合は膨大な人数を動員できたので,これを当て込む芝居の興行,草双紙の出版,際物(きわもの)商品の販売なども盛んで,居開帳の場合は門前町も潤うなど種々のご利益があった。開帳には,自坊で行う居開帳と,他の場所で行う出開帳とがあった。…

※「居開帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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