デジタル大辞泉 「屈し甚し」の意味・読み・例文・類語 くし‐いた・し【▽屈し▽甚し】 [形ク]《「くっしいたし」の促音の無表記》ひどくふさぎ込んでいる。非常にしょげる。くんじいたし。「ならぶべくもあらぬぞ、―・かりける」〈源・宿木〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「屈し甚し」の意味・読み・例文・類語 くし‐いた・し【屈甚】 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「くっしいたし」の促音無表記 ) ひどく気がふさいでいる。すっかり沈みこんでいる。くんじいたし。[初出の実例]「ちぎりおきしうづきはいかにほととぎすわがみのうきにかけはなれつつ、いかにしはべらまし、くしいたくこそ、くれにを」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)屈し甚しの派生語くしいた‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙屈し甚しの派生語くしいた‐さ〘 名詞 〙 くっし‐いた・し【屈甚】 〘 形容詞ク活用 〙 =くしいたし(屈甚)[初出の実例]「胸のみふたがりて物なども見入れられず、くつしいたくて文も読までながめ臥し給へるを」(出典:肖柏本源氏(1001‐14頃)乙女) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例