最新 地学事典 「層成長」の解説
そうせいちょう
層成長
layer growth
ステップの前進による結晶の成長。1920年代頃からVolmer, Kossel, Stranskiらによって提唱された。成長中の結晶面は,平坦なテラス,ステップ,ステップの折れ曲がった箇所であるキンク,穴,吸着分子などで構成されている。吸着分子はテラス上を拡散した後,3面で結合できるキンクに取り込まれる。その繰り返しによってステップは前進する。継続的に結晶が成長するには,テラス上に二次元核を形成する必要がある。すなわち,層成長によって結晶を成長させるには,二次元核が形成する程度の過飽和度条件が必要である。一方,渦巻成長であれば低下飽和条件でも結晶は継続的に成長できる。
執筆者:木村 勇気・砂川 一郎
参照項目:渦巻成長

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

