山下水(読み)ヤマシタミズ

デジタル大辞泉 「山下水」の意味・読み・例文・類語

やました‐みず〔‐みづ〕【山下水】

山のふもとを流れる水。山かげを流れる水。
「あしひきの―の木隠れてたぎつ心をせきぞかねつる」〈古今・恋一〉
[補説]書名別項。→山下水

やましたみず【山下水】[書名]

土屋文明の第7歌集。昭和23年(1948)刊。昭和20年(1945)6月から昭和21年(1946)末頃までの作品、797首を収める。

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精選版 日本国語大辞典 「山下水」の意味・読み・例文・類語

やました‐みず‥みづ【山下水】

  1. 〘 名詞 〙 山下を流れる水。
    1. [初出の実例]「あし引の山した水のこがくれてたぎつ心をせきぞかねつる〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)恋一・四九一)

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世界大百科事典(旧版)内の山下水の言及

【源氏物語】より

…三条西実隆はこのころの代表的な文化人であるが,肖柏の講釈をまとめた《弄花(ろうか)抄》のほか,《細流(さいりゆう)抄》《源氏物語系図》(いわゆる新系図)を作った。その子孫が公条(きんえだ)―実澄(さねずみ)(実枝)―実条であり,彼らの手で《明星抄》《山下水(やましたみず)》が成った。実枝の甥の中院通勝(なかのいんみちかつ)が細川幽斎の協力を得て完成した《岷江入楚(みんごうにつそ)》もこの学統を受けたもので,中世古注の集大成である。…

※「山下水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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