山吹新村(読み)やまぶきしんむら

日本歴史地名大系 「山吹新村」の解説

山吹新村
やまぶきしんむら

[現在地名]姫路市山吹一―二丁目

飾西しきさい郡に所属。西今宿にしいまじゆく村の北に位置し、江戸時代は同村の枝郷。正安二年(一三〇〇)八月撰の性空上人伝記遺続集(円教寺蔵)にみえる安室やすむろ郷「山吹野」は当地を遺称地とする。元禄郷帳に村名がみえ、「西今宿村枝郷」との注記があり、高三八石余。姫路藩領。寛延三年(一七五〇)の西今宿村明細帳(夢前川流域史)に反別四町余、天和三年(一六八三)頃から西今宿村の枝郷とある。天保一四年(一八四三)氷室ひむろ(現夢前町)水論の際の返答書(東坂自治会文書)には「山吹村と申すは村だち御座無く候」とあり、安室郷御立みたち村・田寺たでら村など八ヵ村の井組には名を連ねていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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