山幸彦(読み)ヤマサチヒコ

デジタル大辞泉 「山幸彦」の意味・読み・例文・類語

やまさちひこ【山幸彦】

彦火火出見尊ひこほほでみのみこと異称

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精選版 日本国語大辞典 「山幸彦」の意味・読み・例文・類語

やまさち‐ひこ【山幸彦】

  1. 記紀に見える神。天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の子で、「古事記」では火遠理命(ほおりのみこと)、「日本書紀」では彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)のこととされる。隼人族の伝承が天孫神話に付会されたものか。狩猟の神。兄は海幸彦

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世界大百科事典(旧版)内の山幸彦の言及

【海幸・山幸】より

…記紀にみえる神話の一つ。天照大神(あまてらすおおかみ)の孫で葦原中国(あしはらのなかつくに)の支配者として降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)には3子があったが,そのうち長兄火照命(ほでりのみこと)と末弟火遠理命(ほおりのみこと)(穂穂手見命(ほほでみのみこと))は,それぞれ海の漁山の猟を得意としたので,海幸彦・山幸彦ともよばれた。この2人の物語は,兄弟の葛藤の話と,山幸の海神宮訪問そして海神の女との結婚の話とからなる。…

【釣針】より

…いずれもJ字型の先端をとがらせて逆刺(かえし)をつけ,これを魚がくわえると口中に引っ掛かって逃れられなくなり,他の端は糸で結ぶことができるようにしてある。《日本書紀》の〈山幸彦・海幸彦〉の話では,失った釣針の代りに太刀をつぶしてたくさんの針にして返そうとしたとあって,すでに鉄器の使用が描かれているが,鉄製の釣針の出現によって釣りそのものが多様化することになる。日本では本来釣針のことを〈鉤(ち)〉といったが,後にこの字をそのまま〈はり〉と読んだ。…

※「山幸彦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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