山是清村
やまこれきよむら
[現在地名]門前町山是清
江崎村の東、南川の源流域の山間地に立地。製鉄遺跡が八ヵ所あり、カナクソの地名も残る。白山信仰をめぐり幕府領で越前福井藩預地の牛首村・風嵐村(現白峰村)と加賀藩領尾添村(現尾口村)とが争う事件があり、寛文八年(一六六八)幕府直轄地とされた尾添村と越前大野郡瀬戸村(現尾口村)の二村は加賀藩領内の出作地を失ったため、加賀藩では当地の他村入作地一一二石のうち七八石分を尾添村の二二軒・九一人に、三四石分を瀬戸村の一〇軒・三九人に宛行い、引越させて当村を立村したという(「白山争論記」森田文庫)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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