山本保(読み)やまもとほ

日本歴史地名大系 「山本保」の解説

山本保
やまもとほ

現日野町山本辺りに比定される保。白河法皇が鳥羽とば殿(鳥羽離宮)内に康和三年(一一〇一)証金剛しようこんごう(跡地は現京都市伏見区)を建立したことにともない同院領となったと推定されるが、寛喜三年(一二三一)と思われる九月二六日付の近江国目代源清忠請文(「民経記」紙背文書)に「証金剛院領山本保勅使役事」とみえ、これに関連する同月二八日の法印某奉書(同文書)に「山本保公卿勅使駅家雑事、雖付御下知状候、一切不用候」とあり、伊勢奉幣使の発遣にともなう雑事賦課を免除されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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