20世紀日本人名事典 「山本茂実」の解説
山本 茂実
ヤマモト シゲミ
- 生年
- 大正6(1917)年2月20日
- 没年
- 平成10(1998)年3月27日
- 出生地
- 長野県松本市並柳
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学文学部哲学科卒
- 経歴
- 戦後青年運動に参加、昭和22年処女作「生き抜く悩み」が大ヒットとなる。23年早稲田大学に入学、「葦会」を組織。雑誌「葦」「小説葦」、27年総合雑誌「潮」などを創刊し、働く若者達の民主サークル運動に影響を与えた。庶民の歴史を描いたすぐれた記録文学を残す。また、青年海外協力隊の創立以来、講師を務めた。43年明治期の製糸工場で働く女性の労働現場を描いた「あゝ野麦峠」は250万部に達するロングセラーとなり、映画化された。著書に「松本連隊の最後」「喜作新道」「高山祭―この絢爛たる飛驒哀史」「塩の道・米の道」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報