山波村(読み)さんばむら

日本歴史地名大系 「山波村」の解説

山波村
さんばむら

[現在地名]尾道市山波町・新高山しんたかやま一―三丁目

高須たかす村の南にあり、沼隈郡に属した。西は御調みつぎ後地うしろじ村に接し、東は松永まつなが湾、南は尾道水道を挟んでむかい島に対する。村の南東を山波の鼻といい、松永湾の西の入口を扼する。中世は高須杉原氏の勢力圏に入っていたと推測される。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳の村高は一三九・〇一四石。福山藩領。「福山志料」によると、畝数三〇町二反余で高二一七・二四一石、うち田方六町三反余で高六六・八四一石、畑方二三町八反余で高一五〇・三九九石(屋敷六反余で高六・五六石を含む)、「備陽六郡志」によると定免四〇パーセント。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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